商業作家に必要な絶対コレは買いの絶対ってなに
【ウケないアマチュア作家が小説の勉強をするとウケるようになるのか】1.小説の書き方の前に
さて、それでは『売れ全』(『売れる作家の全技術』)を読んでいきましょう。
今回わたしが用意したのは文庫版(の Kindle 版)です。安かったから……。
さて、こちらには文庫化にあたって書き下ろされたコンテンツとして、「文庫版特別講義」と題された座談会が載っています。
ここは小説の書き方には関係なさそうなので、飛ばしちゃおうかな……、と思いつつも流し読み……、のつもりが、がっつり読んでしまいました。
商業作家になりたい方にとっては、かなり興味深い内容だと思います。
そもそも座談会のメンバーが、『売れ全』の著者である作家の大沢氏と、角川社の編集者さんたちだからです。
大沢氏は作家ですが、それ以外の方は編集者、つまり「本を売る仕事をしている人」なわけです。
もちろんわかっていたことではありますが、出版社も営利団体、いかに売るかをとても大切に考えている。
先端恐怖症なんで、最先端は興味ないです、とか言ってたら生きていけない。
一方で、作家や作品に対して「なんとかこの作家を、この作品を、世に出したい……!」と、編集者が愛着を持って出版のために奔走する……、なんてことも起こるようです。
作家側としては、どんな編集者にあたるかも重要なんですね。そして恐らくそれは、ほぼ運です。特に新人なら、なおさらそうでしょう。
作家も人間、読者も人間、そして編集者もやっぱり人間。
編集すんのがツラいとかしんどいとかめんどくさいとか、そんなことが言いたい日もあることでしょう。
出版社にとってのお客さまは「読者」なわけです。いかに読者に満足してもらえるか……。なによりもそれが大切なわけです。
わたしは「書きたいから、書く」という、ただそれだけで15年ほど創作を続けてきました。
そんなわたしが、万が一にも商業作家になれたとして、「読者に楽しんでもらわなくちゃ……!」と思いながら、小説なんか書けるのか……?
いかに読者を楽しませるかを考えながら書く……、すごくプレッシャー、むしろストレスになりそう。すでにうつ病なのに……。
ということで、やっぱりわたしは書きたいものを書きたいので、ウケる小説を書くための勉強なんて、やめます(というか、まだはじめてない)。
まさかの第1回で企画倒れです。おつきあい、ありがとうございました……、
ってなるわけねえだろ。
むしろ「ウケる小説を書く技術」は、「読者を楽しませる技術」とも言えるわけですよね。
そりゃあせっかくなら、読者さまには楽しんでいただきたい。楽しんでいただいたのちに、深い闇の中へと突きおとしたい……。
それにしても最後に出てきた大沢氏のこの言葉が、沁みました。
多くの読者を獲得している作品が優れているとは言えないけど、優れた作品は必ず読者を獲得するということ、そして、書き手の思いが詰まっていないものは優れた作品とは言えない
というわけで、次回こそ小説の書き方についての話しがはじまる……、はずッ……!(ガチで読了せずに読みながらブログ書いてます)
Jan. 27th, 2023
本日の1曲:メリモ / syrup16g