うぇあばうつ

ゆくえの行方

承認欲求あるくせに認められるのが好きじゃないなんて矛盾してるよな

【ウケないアマチュア作家が小説の勉強をするとウケるようになるのか】プロローグ

 どうもはじめまして……、かどうかは人によります、創作するバタフライナイフ藤野ゆくえともうします。
 普段は Twitter(@SrwNks)におります。

 さて、ウケないアマチュア作家が小説の勉強をするとウケるようになるのかという企画がはじまりました。
 というか、ふと思いたって、わたしが勝手にひとりではじめただけですね、はい。

 わたしには「作家デビューしてみたい」という夢があります。そして作家というのはお仕事ですから、お金を集めろ、それしかもう言われなくなって、「売れる小説」つまり「ウケる小説」を書かなければいけません。

「ウケるために書く」なんて、したくない。そもそも、できるのかどうかもわからない。
 けれど作家デビューできれば、今とは桁違いに多くの人に、自分の作品を読んでもらえるはず……。

 それなら「ウケる小説」を書いて(書けるようになって)、作家デビューして、そこからわたしの「ウケない小説」へと流れてもらえばいいのでは……?

 ……というのは、まあ、さすがにそう簡単にうまくいくわけがありませんが、そのようなことをちらっと思ったわけです。

 そして「っていうか、ウケる小説、ってなんだよ!?」とも、思ったわけです。
 さらに「ウケる小説というものが存在して、もしも勉強と練習によって書けるようになるものなら、書いてみたい。一回ぐらい、ウケる小説を書いチヤホヤされてみたい!!!」などと、たまに思うんだよ、これは永遠じゃないんだって。

 あとはですね、最近、切り絵に挑戦しているんです。
 こんなの、この線に沿って切っときゃいいんでしょ〜、と思っておりましたが……。
 いやはや。

 父親に頼まれて切り絵のテキストを買ったんですね。
 そしたら使うハサミやカッターナイフの種類、紙の厚さ、それから切り方やどんな順番で切るのか……、そういった基礎が、しっかり書いてあったわけです。

 それを見ながら、わたし小説の書き方、知らねえな……、と思いあたりました。
 知らなくても書けてはいるけれど(たぶん)、もしかしたら基礎をしっかり勉強するのも、それはそれでおもしろいかもしれない。

 そう思ったわけです。

 つまりこの企画は、自己流で十五年も小説を書いていて、少なくとも多くの人間にはウケたことのない人間が、小説の書き方を勉強して小説を書くとどんなものができあがるのか、を追跡する実験です。

 さて、それにあたって用意したものをご紹介しておきます。

  • 藤野ゆくえ(ウケないアマチュア作家、というかなんでもつくりたがる創作者)
  • 大沢在昌『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』(略して『売れ全』
  • ノート・裏紙
  • ペン(万年筆はいいぞ)
  • PC(古い iMac さんに頑張ってもらいます)
  • iPhone 12(そろそろヒビしかないとか思っちゃうヤバい)


 ちなみに今回、上記の本を選んだのは、なんとなくです。
 ……なんかすみません。

 それではさっそく本を読んでお勉強……、の前に、今回の被験体である藤野ゆくえの紹介をしておきます。

 15年と少し前、高校一年生のときに文芸部に入部。
 わたしの通っている高校の文芸部では、新入部員はひとまず短編小説・詩・短歌・俳句をひととおり作らされました。

 ほとんどの部員は何度かつくるうちに「小説を書きたい」「詩がいちばん合ってる」「短歌が好き」「俳句しか無理」みたいに、だんだんジャンルを絞っていきました。
 ですが、わたしにとってはどれもがおもしろく、とても一つに絞ることなんてできませんでした。

 わたしは不登校になりましたが、文芸部にだけはいつまでもJKのまま(のつもり)で、あのときの笑顔をずっと忘れないで、顔を出していました。
 出席日数が足りなくなって留年したのに、先輩に「ぜひ副部長をやってほしい」と言われ、引きうけました。

 やがてわたしは退学し、高卒認定を取得して、大学の数学科へ進みました。数学の研究者になりたかったからです。
 大学もほぼ不登校でしたが、文芸創作はずっと続けて、ネットにあげていました。

 大学はなぜか卒業できてしまったのですが、院に進めず、研究者の夢は諦めることに。

 それと前後して、高校の文芸部時代の同級生と後輩が作家デビューを果たしました。
 すげえ。

 羨ましい……、妬ましい……。
 あの2人が作家になれるなら、わたしだって……。

 わたしは作家になりたいという夢を胸に抱くようになり、右も左もわからないまま初めて長編小説を書き、とある出版社の新人賞に応募しました。
 脳が思考の停止を始めたらそこからなんか落選でした。疑う余地はないね。

 普段は短編小説・詩・短歌をつくることが多いです。それから「いちも詩」「こころみ短歌」というものをつくっています。俳句も少し。
 あとは絵を描いたり、曲をつくったりもしています。

 自己流でどんなの書いてんのか、というのは以下の中からお好きなサイトでお読みください。

 それでは次回から、『売れ全』(売れる作家の全技術)を読んでいきましょう。

Jan. 26th, 2023
本日の1曲:汚れたいだけ / syrup16g